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"The Iron Lady" 鑑賞記

the iron lady
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』を観てきました。

うーむ。すごい映画だ。これが感想です。

冒頭のシーンから、まず鳥肌が立ちました。メリル・ストリープ……やはりすごい俳優さんです。
まるでモノマネ映画じゃないか、などと批判する人もいるそうですが、それもうなずけるほど、ものすごいリアリティです。すごすぎます。びっくりです。

鉄の女と呼ばれ、1979年から1990年までの11年間、イギリスの首相を務めてきたカリスマ政治家ともいえる女性が、普通の主婦のように老いさらばえ、孤独な生活をおくっている姿を描くこの映画は、衝撃的です。

全体的な印象としては、起承転結やカタルシスを感じる映画ではなく、どちらかというと、めくるめく過去の情景をはさみながら、現在の様子をわりと淡々と描いている、表面的にはしずかな映画といえるでしょうか。

もちろん、テロや戦争、抗議デモなど、すさまじい場面もあります。IRAによるテロ・フォークランド戦争・廃坑・悪名高き人頭税など、激動の時代をつくりあげてきたサッチャー氏なのですから。

アイルランドのミュージシャン、シンニード・オコナー(今はシネイド・オコナーと表記)の曲をよく聞いていたわたしにとって、実はマーガレット・サッチャーは悪のイメージのある政治家でした。

Margaret Thatcher on TV
Shocked by the deaths that took place in Beijing
It seems strange that she should be offended
The same orders are given by her………

(サッチャーがテレビで、北京の学生デモの死者に衝撃を受けたと言ったが
自分だって同じ命令を下しているじゃないか)

"Black Boys On Mopeds" by Sinead O'connor


しかし、当たり前ですが、サッチャーさんは、そんな一面的な人間ではなかったのですね。

多くの失業者を生み、貧富の差を拡大させた半面、強い英国を鼓舞し、英国経済を立て直したと評価されるサッチャーさんが、実は男性社会の中でもがき苦しみ、家庭を持ち母となってからも、政治家としての姿勢を貫いたため、家族の気持ちを踏みにじったり、悲しませたりしたという事実が、同じ女性として複雑な感情をもたらします。

女性はこうあるべき、という固定観念が、女性も男性もしばりつけ、ときには誹謗中傷や攻撃や嫉妬をうむのではないかと、こうした女性を見るとつくづく思います。

ただし、サッチャーさんは、そうしたレベルをはるかに飛び越え、英国のリーダーに君臨し、強権を発動しつづけたわけですから、やはり本物はちがう、ということになるでしょうか。


出典はわかりませんが、映画の中で、とても印象的な言葉をのべられています。なんでもかんでも、感性で片付けられる現在への、痛烈な批判の場面です。

原文とおぼしきものがパンフレットに載っていましたので、ちょっと紹介しましょう。
字幕の訳は覚えていませんので、適当に意訳してみます。


*****************

Watch your thoughts, for they become words.
自分の考えを客観的に見ること。するとそれが言葉になる。
 
Watch your words, for they become actions.
その言葉をよく考えること。するとそれが行動になる。

Watch your actions, for they become habits.
その行動をよく見ること。するとそれが習慣になってくる。

Watch your habits, for they become character.
その習慣をよく見ること。するとそれが個性になってくる。

Watch your character,for it become your destiny.
そしてあなたの個性を客観的に見ること。それがあなたの運命になる。

What we think, we become.
考えること、すなわちそれが運命の鍵です。

*****************

近くで暮らす面倒見の良い娘より、遠くで暮らしめったに顔を見せない息子を恋しがる。

独りに慣れていると言いながら、夫のすべてと決別する決心がつかないでいる。

鉄の女、サッチャーさんも、老いてしまえば、ただのマギーばあさんになる。

わたしといて、幸せだった?

なんだか、どうしようもなく、胸が苦しくなる。

これが人間の一生なのでしょう。どんな人にも例外ない、人間の一生。


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり……


ここでちょっと、『ドライビング・ミス・デイジー』を思い出したのは、わたしだけでしょうか。


****

同じシネコンで『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の3Dも上映されていたので、今度はこちらを観ます。じつは今日も迷ったんですけどね(笑)

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ガーデニング・動植物・芸術・旅行・ドライブを愛するはりねずみ的平和主義者。

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